暮らしの知恵2 お金に困ったら

「カードローン

生活費等で困ったとき、お金を借りる方法として、銀行や消費者金融が取り扱っている「カードローン」があります。審査があり、だれでも簡単に受けられるという訳ではありません。金融機関からの借入ですから、利息が発生します。銀行の場合、年利1.9~14.95%。消費者金融では、年利3.0~18%となっています。年金収入が頼りという高齢者の場合、金利の負担は想像以上に感じるものと言えます。十分に返済の計画を立ててから利用する必要があります。

信用金庫の「シニア・ライフ・ローン」

高齢者が利用できるローンとして、信用金庫では、年金の受け取り口座をその信用金庫に持っている人に対して、「シニア・ライフ・ローン」という貸付が用意されています。全国の信用金庫で取り扱いがあるようです。西武信用金庫の例を見ると、年金の受け取り口座がある以外に、年齢が60歳~80歳、一般社団法人しんきん保証基金の保証が得られる方など条件があります。資金の使途はリフォーム、自動車の購入、旅行などとなっています。融資金額は10~100万円。利率は年利5・5%の固定です。融資は支払先への振り込みとなっています。

「セールアンドリースバック」

住宅を所有している方には、その住宅を事業者に売却して代金を得た上で、その事業者(提携金融機関)から賃借して住み続けるという資金の調達方法があります。必要な資金の額と売却額、家賃の負担、どれだけの期間住み続けるかなど、全体を見渡して将来の生活設計を十分に踏まえて判断しなければなりません。(※)

「リバースモーゲージ」

同じく住宅等の資産を所有している方には、その住宅に住み続けながら、その住宅を担保に金融機関から、必要な資金を借り入れて、金利分だけを支払い、残りは生活費などに充てるという、リバースモーゲージの仕組みがあります。逐次、借り入れをしていって死亡したときに、住宅を売却して清算します。借り入れられるのは担保価値の範囲内ですから、長生きして期間が長期にわたった場合、借り入れができなくなる場合があります。借入金の金利が上昇して負担が増えたり、不動産価格が下落した場合、担保価値も下がって当初想定していた借入額まで借りられなくなるということもあります。(※)

※セールアンドリースバックにしても、リバースモーゲージにしても、売却あるいは契約時の不動産の査定額が大きな影響を持ちます。事業者がリスクを避けるためには、どうしても査定額を下げなければならず、普通の売却に比べて一定程度は低価格となり、トータルに考えて不利となる場合も少なくないので、利用の可否は慎重に考えなければなりません。

「生活福祉資金貸付制度」

生活福祉資金貸付制度は、低所得者、高齢者、障害者などが、安定した生活を送れるよう、都道府県の社会福祉協議会が資金の貸付けと必要な相談や支援を行う制度です。

生活福祉資金貸付事業|東京都社会福祉協議会 (tvac.or.jp)

個人間融資」という言葉を目にしたことはありませんか?

これは、 SNSなどで個人間であることをうたってお金の貸付けを行う際に用いられているものです。生活資金にお困りの方を狙った「#個人間融資」「給与ファクタリング」などといった手法には十分注意が必要です。安易に利用すると、法外な高金利での貸付けやしつこい取り立てなどの被害に遭う危険があります。

新たな手口のヤミ金融に注意!「#個人間融資」「給与ファクタリング」 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)

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